ネットを検索するとパナソニック製食洗機の不具合の多いことといったら・・・実に驚きます。構造上の設計ミスではないかとも思える出来です。しかし、かといって購入したいような据え置き型の食洗機も販売されていないのでいまだに現役です。
今更修理を依頼するのももったいないので、他の方の奮戦記を参考に自分で修理することにしました。
今回、連続的につぎのような2つの不具合が発生しました。
不具合1 「洗い」は問題なく動作しますが「すすぎ」に入ると給水と排水を延々と繰り返すだけで先に進まない。
不具合2 数日使用していないと、食洗機内部に水があふれてくるようになった。
まずは、本体後面のゴム製の排水キャップをはずし、本体底部の余分な水を排水します。このキャップが硬いので少しずつ左右に動かしながら引っ張って外します。
充分排水したら、本体を上下さかさまにして底部のカバーを外します。
まずは、2本のねじをはずして、前側の底部カバーを外します。(図3)次に、残り4本のねじをはずして、カバーをすべてはずします。全部はずすと図4のようになります。
修理1 「洗い」は問題なく動作しますが「すすぎ」に入ると給水と排水を延々と繰り返すだけで先に進まない。
他の方の奮戦記を参考にすると、この症状は本体底部にある水位スイッチが食べかすなどのつまりなどで正常に動作しなくなっているのが原因のようです。 → 水位スイッチの内部を清掃します。
図5左側の画像のように水位スイッチはごみでつまり、内部のフロートが全く動作できない状態でした。(内部はあまりに汚かったので画像は省略します)
水位スイッチの内部とホースを清掃して、わずかな時間で修理完了です。これで問題なくすすぎができるようになりました。この不具合に修理を依頼するのはさすがにもったいないですね。
修理2 数日使用していないと、食洗機内部に水があふれてくるようになった。
食洗機内部の水位は給水ホースを取り付けている分岐水栓の高さ位まで増えているので、単純に給水ホースからの水が内部で漏れているようです。 → 給水弁(図4参照)からの漏れだと思われます。
まずは給水弁を分解してみました。
給水弁には「いじり止めトルクスねじ」(図6左上)が使用されており、はずすためには図6(中央上)のような専用のビットが必要です。おそらく図6(右上)のゴムパッキンの劣化によって、電磁弁がOFFのときにも給水ホースから水が漏れているのだと思われます。
とりあえずパッキンをクリーニングしてみましたが、症状は改善しません。
部品を調達しようと、近くの家電店へ行きましたが、直接サービスへ依頼するようにいわれて部品のみの取り寄せができませんでした。型番は給水弁AXW29A-2010らしいですが、ネットでもこの型番は流通していないようです。
困って「食洗機 給水弁」でネット検索していると、どうやらパナソニック製の給水弁は電磁弁部分の構造は共通のようです。ダメもとで、ネットで購入可能な給水弁AXW29A-1240を注文しました。2500円位です。
そして分解して並べてみたのが次の図です。
予想通り、電磁弁部分の構造は全く同じでした。図9のように本体に接続するパーツの構造のみ異なります。
修理は給水弁の電磁弁部分(パッキン・プランジャー・スプリングなど)を新しい電磁弁のものに交換して完了です。
いつまで、使い続けられるか分かりませんが、今のところ不具合も解消して問題なく動作しています。
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