児島虎次郎記念館から高梁市成羽美術館へ

 児島虎次郎の作品に出合うために、大原美術館児島虎次郎記念館と岡山県高梁市にある成羽美術館を訪れました。 ◆児島虎次郎記念美術館 児島虎次郎記念美術館  児島虎次郎記念館は1972年(昭和47)、大原美術館の別館として、明治期の倉庫を改装してアイビースクエア内に開館されました。虎次郎の作品約200点を所蔵しており、代表作などを順次常設展示しています。  また、虎次郎が収集した古代エジプト美術と中世イスラム美術などはオリエント室で鑑賞できます。  なお、児島虎次郎記念館は今年いっぱいで閉館され、所蔵品は2020年までに開館予定の新児島館(旧中国銀行倉敷本町出張所)へ移される予定ですので、今後訪れる予定の方はWebサイト等でご確認ください。  大原美術館(児島虎次郎記念館) → 公式Webサイト ◆高梁市成羽美術館 高梁市成羽美術館  高梁市成羽美術館は、児島虎次郎の遺徳の顕彰を目的として1953年(昭和28)に開館しました。現在の美術館は3代目に当たり、建築家安藤忠雄氏の設計により1994年(平成6)11月に新築開館したものです。  この美術館には児島虎次郎展示室(成羽美術館所蔵絵画の展示)とオリエント展示室(児島虎次郎が収集した古代エジプト遺物などを展示)が設けられています。 リーフレットと入館券    高梁市成羽美術館 → 公式Webサイト  児島虎次郎は1881年(明治14)岡山県下原村(現 成羽町)に生まれました。1…

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大原美術館と25年ぶりの「琥珀の女王」

 大原美術館は、日本で最初の西洋美術を中心とした私立美術館として、1930年に開館しました。1929年に亡くなった洋画家児島虎次郎の業績を記念するため、実業家大原孫三郎によって倉敷に設立されました。当初の所蔵品は、大原孫三郎の委嘱を受けた児島虎次郎が、主として1920年代に欧州で収集した作品や、エジプト、中国、朝鮮半島の古美術などと、児島虎次郎の代表的な遺作でした。 大原美術館本館入口  玄関には両脇にロダン作「洗礼者ヨハネ」と「カレーの市民 ジャン=デール」のブロンズ像があります。  展示館は、本館、分館、工芸・東洋館、児島虎次郎記念館の4つに分かれています。全ての作品をゆっくり鑑賞したい場合は最低でも2~3時間が必要だと思います。私は、倉敷初日(PM)に児島虎次郎記念館、2日目(AM)に本館、分館、工芸・東洋館とまわりました。  なお、入館料は4館の共通券のみで一般1300円、大学生800円、小・中・高500円です。  また、以前は写真撮影可能な時期がありましたが、現在は残念ながら写真撮影禁止です。 共通入館券 ◆本館:西洋近現代の絵画と彫刻  大原美術館のすばらしさは、児島虎次郎が実際に世界各地に足を運び、自身で見て交渉して収集してきたコレクションに尽きます。  大原美術館を鑑賞していると、作品のすばらしさだけではなく、あの時代によくこのような作品が収集できたものだと感動します。日本からフランスまでいくのに最低でも1か月以上かかる時代ですから。ま…

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開館20周年記念 平山郁夫平和の祈り 平山郁夫美術館(瀬戸内しまなみ海道を巡って)

 しまなみ海道をいつかは巡りたいと思っていたので、3月下旬に車で愛媛県に出かけ、道後温泉で一泊しました。翌日、今治市からしまなみ海道に入り、途中、生口島の平山郁夫美術館を訪れました。 亀老山展望公園(大島)のパノラマ展望台ブリッジから撮影  平山郁夫美術館は平山郁夫の出生の地(尾道市瀬戸田町)に平成9年に開館しました。  この美術館では平山郁夫が広島で被爆する以前の幼年期(5歳~15歳)から仏教伝来以降まで幅広い年代の平山芸術に出会うことができます。 美術館の入口の門 門からのアプローチを通って美術館へ ロビーから見える庭園 ロビーからギャラリー方面を撮影(右側に喫茶オアシス) 入場券とリーフレット  失礼ながら、私はこれまで、平山画伯の絵画で感銘を受けたと思える作品に出会っていませんでした。偉大な作家であることには異論はありませんが、美しい絵だなあとは思いながらも、その作品につけられる価格を考えると白けてしまうのです。また、これまで見た仏画は私には観念的すぎて心に沁みませんでした。  実物を見る機会が少ないせいかも・・・と思い数年前に山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館へも足を運びました。常設展示の大作など数々の作品を鑑賞しましたが、私の思いは変わりませんでした。 2013年に訪れた「平山郁夫シルクロード美術館」のリーフレット  しかし、今回この美術館を訪れて初めて心に響く作品の数々に出会うことができました…

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